理 事 長 挨 拶
新しい年度が始まりました。私ども社会福祉法人保健福祉の会の事業所も、気持ちを新たにして介護、保育、児童支援の事業に取り組んでまいります。どうぞよろしくお願い致します。
さて、2025年度に当法人が取り組んだ様々な事業の中で、もっとも規模の大きかったのは、新たに児童発達支援事業所パーチェ吉祥院を開設したことでした。これまで南区には、発達の心配があったり、障がいが疑われる子どもたち、障がいが発見された子どもたちが安心して療育をうける場が1か所しかありませんでした。そのため療育が必要であっても、地域の身近な場所で療育を受ける機会に恵まれない子どもたちが少なからず取り残されていました。この子たちは、やむを得ず下京区などほかの行政区の療育に通わざるを得ないという状況でした。こうした地域の実態に対応する必要があるという思いから、2025年5月にパーチェ吉祥院が開設されたわけです。開設後1年経過した現在、第二児童福祉センターや子どもはぐくみ室との連携が進み、地域からの信頼も深まって、通所する子どもたちの数も少しずつ増えてきています。これからはパーチェ(中京区)、パーチェ梅小路(下京区)とともに、子育て真っ最中の保護者が、一人で悩むことなく「楽しい子育て」を共有できることをめざし、そしてこどもたちが仲間のなかで育ちあうことを大切にした療育を進めていきたいと思います。
そしてもう一点、当法人の児童支援事業に関連して紹介させていただきたいことがあります。昨年3月、私たちはパーチェ開設20周年を記念して、記念誌「親子で出会ってよかったと思える療育をめざして」を発行しました。この書籍の中で「遊び」のこと、具体的な療育実践、そして開設期からのパーチェの歴史についてまとめました。それぞれの記述を通じて伝えたかったことは、20年にわたる療育実践を通じて到達した確かなものしてきた子ども観、発達観、療育観です。それは一言でいえば、子どもたちは安心できる場所と人との関係の中で、自分の力で世界を広げていくことができるということです。関心のある皆さんには、ぜひ読んでいただきたいと思います。
2026年4月





